真球状フェノール樹脂 マリリン
『マリリン』は古くて新しいフェノール樹脂を、界面の特性を利用した新しい重合方法により合成された熱硬化性の真球状樹脂です。
粒子径は数ミクロンから数百ミクロンまでの幅広い対応が可能です。架橋反応基を内在したFMタイプと、全く熱溶融しないHFタイプがあります。安息角は従来フェノール樹脂に比べて格段に低く、フェノール単独成型体も容易に得られます。
特長
- 極めて高い真球度を持ち、粒体流動性に優れています。
- 組成物中に塩素等腐食性元素を含んでいません。
- 完全硬化型を炭化し短時間で真球炭素材、活性炭の製造が可能です。
- 樹脂表面が固く平滑で、破砕粉がありません。
- 粒度分布がシャープです。
極めて高い真球度を持ち、粒体流動性に優れています。
マリリンは当社独自の製造技術により開発した熱硬化性の真球状フェノール樹脂です。
そのため極めて高い真球度を持ち、粒体流動性に優れています。
組成物中に塩素等腐食性元素を含んでいません。
マリリンの骨格はフェノール/ホルマリンの縮合によるものです。用途的には従来のフェノール樹脂分野に応用されますが、組成物中に腐食性元素を含んでおらず、大型製品やフェノール単独製品への利用が可能です。
完全硬化型を炭化し短時間で真球状炭素材、活性炭の製造が可能です。
炭素化工程でのガス発生が少なく緻密な炭素化物が得られます。
炭素化、さらに賦活したものは形状や細孔特性を生かし、医療分野やキャパシター、電池等の電極に利用されます。
樹脂表面が固く平滑で、破砕粉がありません。
樹脂表面が固く平滑で、炭化、賦活しても破砕粉が発生せず、その形状が変化しません。
粒度分布がシャープです。
これまでの球状フェノール樹脂では不可能であった粒径を数ミクロンから数百ミクロンまで、マイクロオーダーで制御することによって、幅広い分野での利用が可能です。
一般特性データ
熱反応型(FM) | 完全硬化型(HF) | |
---|---|---|
外観 水分 比重 粒径 真球度 嵩密度 |
真球状 3~5% 1.21 10~100μm 99以上 0.65 |
真球状 1~3% 1.25 8~750μm 99以上 0.75 |
硬化剤
- FMタイプ
- 成形材料
- 耐火物、炭素材料
- 摺動材
- 塗料、接着材
- ゴム添加材
- HFタイプ
- 炭素材、活性炭
- ブラスト材
- 摺動材
- 樹脂改質材
- 充填材